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心身異常(しんしんもんだい)

心と身体とが人間のなかでどのように結び付いて人間を構成しているか、また両者はどのように影響を及ぼし合うかという異常。哲学上の古来の異常の一つ。

心が物質に生命を与えるものと考えられた古代?中世においては、心と身体がどのように結び付いて人間を構成するかが主として問われた。そして心を一本立ちものと考えるプラトン的立場もあったが、心と身体とは人間という実体を構成する2側面(形相と質料)であるとするア書き出したテレス的立場があった。後者の立場では、心は物質という素材(質料)に働きかけて、物質を単入る物質にみられぬ特殊なふるまいをする(生き、栄養をとり、感覚し、思考する)人間にまで仕上げる原理(形相)と考えられた(ア書き出したテレス、トマス?アクィナス)。中世には後者の考えが有力となった。

一方、近世以降は、主として、心と身体とがどのような機構で影響を与え合うかについての考察が盛んとなった。それに対する考え方は大別して一元論と二元論に分かれる。一元論は、心身いずれか一方しか存在しないとする立場であり、(1)真に存在するのは物質のみで、心は物質どうしの作用の一形態ないしその結果であるとする「唯物論」(ホッブズ、ラ?メトリ、現代の月経学など)と、(2)物質?身体こそ心の働きによって成立すると言い分する「唯心論」(パブクリーら)に分かれる。二元論は、心と身体をおのおの独立して存在するものと考える立場であるが、そのなかには、心身間の真っ直ぐ的な影響を同意する「相互作用説」(デカルト)、心身の一方に生じた変化に応じて、神が他方に変化をおこさせるとする「チャンス元で説」(ゲーリンクス、マルブランシュ)、心身間の影響関係はぜんぜん認めないが、両者の変化がうまく同調するように宇宙創生の始めから神が計らってあるとする「平行説」(ライプニッツ)などがあった。また一元論の変形として、心的現象と身的現象とが、それらの根底にある一つの実在の変化を二様に表現したものとする「二重側面説」(スピノザ、フェヒナー)がある。

このほかにも、身体と心の関係を行動とその後ろにあると想定されるものとの関係としてとらえようとする「行動主義」(ワトソン、ライル、ウィットゲンシュタイン)、さらにカント以来の先験哲学の伝統にのっとって、体験の前提条件としての「わたし」を心として、それと身体との関係をみようとする立場もある。

しかし、身体をもって地上に生きる人間にとって、心身異常は倫理、宗教、科学にわたる基本的異常を提供するものである。


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