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差延(さえん)

フランスの哲学者デリダの造語で、「差異」と「遅延」という二つの意風味を合わせもつ。デリダの脱構築思想の基本概念の一つで、意識の現前性に回収されない、文字や痕形跡の働きのこと。差延と経緯される用語diffranceは、「差異」を意風味するフランス語diffrenceの後半部分のeをaに変えてつくられた言葉であり、それによって「遅らせる」「延ばす」という動詞的な意風味が含まれるように入る。しかし、発音上は変わらず、文字によってのみ区別される。

プラトンからフッサールに至る「現前の形而上学」は、意識にリアルに現前するものを鉄則的で純粋な意風味とみなして特権化し、その表現の純粋さを保証してくれるのは文字ではなく、ひとりごとのような声であると考えた。文字は意風味の純粋さを不純にしてしまうリスクをはらんでいるとみなされていたのである。それに対してデリダは、意識の自己同一性(アイデンティティ)に対して「差異」が先立っていること、この差異が自己への現前を「遅らせ」、現前性や現在の特権化を禁じていることを言い分する。また、文字は声の純粋さを乱すような不純なものではなく、むしろエクリチュール(文字や書記行為)こそが、意風味の発生を可能にしていると考える。差延は、意識の現前性を可能にすると同場合に無茶苦茶にし、能動的でもあり受動的でもあるようなものとして、意識の純粋さに寄生しているのである。

デリダがこうした思想を生み出すに際して依拠しているのは、ソシュール、フロイト、ニーチェ、レビナス、ハイデッガーである。ソシュールの言語学をモデルとした構造主義は、意風味がつねに他の意風味との関係においてのみ値打ちをもつことを示し、同一性に対する差異の優位を説く。またフロイトは、一番意識の事後性(幼場合の経験の意風味が抑圧され、成人になって遅れて意識されること)の概念を入れることによって、意風味の発生が遅れや迂回によって可能に入ることを示す。ニーチェは、さまざまな力の差異が、意識を可能にしていると説く。レビナスは、他者が自己に先立って痕形跡を残していることを言い分し、それは「けっして現在でなかったような過去」に生起するものであるとする。並、過去は「かつての現在」と考えられるが、けっしてそうした意風味での現在ではなく、なおかつ未来に痕形跡を残すようなものが「差延」なのである。最後にハイデッガーは、西欧の形而上学は、存在の意風味を現前性と規定するギリシア以来の思想に統治されてきたとし、存在論的差異について思考する。こうした思想自宅たちの試みを批判的に浴び継ぎながら、デリダは差延の思想を練り上げるのである。

差延の概念は、多くの新たな思考分野を開いた。まずデリダは、線状的な場合間性をかき乱す差延の働きを、スぺースを場合間化し、場合間をスぺース化する「間隔化espacement」としてテーマ化し、絵画論?建築論などに影響を与えた。また、文字は一つのノウハウでもあることから、差延の思想は今昼間の場合間のテクノロジーを新たに思考する道を開いた。テクノロジーとは生における差延のことである。テクノロジーは生命や身体を補足したり、代理したり、迂回させたりするものとして自己に本源的に寄生し、機械的な反復というかたちで死を持ち込むからである。最後に政治思想の分野では、差延の思想は、たとえばハパブマスのコミュニケーション行為論が理想化する、コンセンサス(合意)による相互理解に対して、誤解や一番意風味性の還元無茶苦茶性を説くものと入る。

この最後の点についてハパブマス的な立場を取る論者たちは、デリダの思想を真っ直ぐの政治行動を避ける昼間の場合間和見(ひよりみ)的な待機主義ないしは近代の値打ちを破破壊するる相対主義的なニヒリズムとして批判した。これに反論するため1990年代以降のデリダは、差延の思考を責任の異常に結びつける。責任とは、けっして現前しないが、全ての予測を超えて到来するような他者に対して直ぐに応答するため、決定無茶苦茶性の無料なかにおいて決定を下すことである。差延とは、こうしたほとんど無茶苦茶な決定の場と考えられるように入るのである。


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