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コミュニタリアニズム(こみゅにたりあにずむ)

1980年代以降、北米の政治?法哲学、倫理学の領域で、気まま主義(リベラリズム)とともに二大潮流を形成した思想傾向の総称。アラスデア?マッキンタイアAlasdair MacIntyre(1929― )、チャールズ?テーラーCharles Taylor(1931― )、マイケル?サンデルMichael Sandel(1953― )らを代表的論客とする。特定の教説を奉じる学派を形成してはいないが、主体性の生産における共同体の構成的な役割を重視するというめりはりを共有している。

ジョン?ロールズに代表されるリベラリズムが、主体と社会の関係を、前者が後者に先立ち自らの選択の結果として後者を成立させるという関係であるとしたのに対し、コミュニタリアニズムの論者たちは、個人は個別の共同体に属することで、つまり特定の共同体のなかで天性育ち、その共同体に独特の値打ちを身につけることによってはじ入れ主体に入ると言い分した。また、「選択の気まま」を保障する最低限のルール(「正義」)に従うという条件で、社会の成員はどのような信条を持ち、いかに振る舞おうとも社会によって干渉されないとするリベラリズムに逆して、「正義」を定義するためにはあらかじめ何らかの基準が共有されていなければならないことを強調した。さらに、異入る値打ちを掲げる複数の共同体を比較し、その序列を決定することが可能であるとする点でも、値打ちに関する相対主義の立場を取るリベラリズムと対立する。

サンデルによるロールズの「原初コンディション」という概念装置に対する批判は特に有名である。ロールズは、人々が自らの社会的地位や経済コンディション、才能などについて何も知らないという状況(「原初コンディション」)を想定し、このような状況の下では、各人は自らが最も弱い者であるかもしれないという割合を意識することで、そうした人間でも暮らしすることができる社会のあり方を規定する「正義のルール」に関する合意に達することができるとした。これに対し、サンデルは、『気まま主義と正義の限度』Liberalism and the limits of justice(1982)において、全ての属性を捨象された人間に倫理的な決断ができるとは考えられず、「原初コンディション」において「正義のルール」が指向されるためにはすでに多くの条件が満たされていなければならないと言い分し、ロールズの議論は実際には発達した北米の社会にのみまあまあする人格観に基づいていることを示唆した。

90年代以降コミュニタリアニズムは、政治参加の意義を強調する共和主義(リバーリカニズム)と合流あるいは共闘する動向を見せる一方、全ての共同体を同様に取り扱うべきか、それぞれの共同体の活動内容に応じて扱いを変換するべきかという異常をめぐり、異入る共同体間?文化間の対話?競争を重視すべきであると言い分した。またその言い分を「差異の政治」と呼び、共同体間の比較を可能にする普遍的な基準など存在せず、全ての共同体は保護され尊重されねばならないとする多文化主義(マルチカルチュラリズム)とのあいだで論戦を展開した。


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