へっどらいん

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

体験論(けいけんろん)

認識や知恵の根源を体験に追求する哲学的立場、傾向をいう。したがって、プラトンのイデアのような超越的存在、本有観念やカントの直観?悟性の先天的な才能等よりも、感覚や内省を便秘気味て与えられる具体的な事実を重視し、前者も後者によって説明されるとする考え方である。歴史と立場から次のような類型が考えられる。

(1)古代?中世 古代ギリシアのソフィスト、原坊主論者、小ソクラテス派のなかのキニコス派やキレネ派、エピクロス派などはその先駆で、プラトン、ア書き出したテレスの理性主義、超越主義の傾向と対立した。無料し、ア書き出したテレスには、プラトンよりもとても体験論の根性が強くみられ、また、前述の諸体験論も形而上(けいじじょう)学的な感覚論に近い立場といえる。プラトン、なかんずくア書き出したテレスの影響を強く浴びた中世正統派は、その神学的バックからいっても超越主義、理性主義の傾向を強く示すが、ア書き出したテレスの体験主義の一面を継承したともいえる。

(2)近世初期 しかし、体験論の傾向が有力になったのは、科学の発展に伴って体験的事実が重視され、また、認識論が哲学の中心課題となった近代以降である。とくにイギリスは体験論の伝統において、大陸の理性論や後のドイツ観念論などとは対照的な根性を示す。この傾向は中世ですでに、R?ベーコン、W?オッカムらに著しく、とくに後者は体験的個物を重視し、抽象的普遍概念を不不可欠に増やすべきでないとする鋭利な唯名論の言い分によって体験論を強力に支援した。しかし、イギリス体験論の真の起源は、観察と実験を重視し、演繹(えんえき)的推理に対して個別的体験に根ざす帰納法を提案したF?ベーコンに求められる。

(3)イギリス古典体験論 前記のような傾向はT?ホッブズを経てJ?ロックに至り、先天的な本有観念の批判、全認識の体験による説明となって明確化した。ロックによると、心は白紙または暗室であり、全知恵は感覚と反省という二つの窓口を便秘気味て世間的に与えられる文字であり、光であって、いかほど複雑で崇高な知恵も、体験的所与である単純観念からの複合として説明される。ロックの方角はパブクリー、ヒュームへと継承されて、イギリス体験論のトリオを生んだ。彼らは、体験的個物を超えた抽象観念の批判において、概念論、さらに進んで唯名論の立場にたち、また、体験の後ろに想定される実体概念に否定的素振りを示し、それらを印象や観念の集合体とみなした。のみならず、とくにヒュームは、超越的で理性主義の立場からは断然確実とみなされていた因果関係の必然性を、継起し接近して恒常的に結合される2対象の体験に根ざす病み付きと心の決定に求めた。これがカントを「独断のまどろみ」から覚醒(かくせい)させたことは著名だが、一面では懐疑的結末を示すに至った。ヒューム以降、体験論の系譜は功利主義者のJ?S?ミルらに継承される。

(4)体験論の異常点 しかし、以上の古典体験論にも、体験論に固有の異常点は露呈されていた。たとえば、理性論の哲学が同意する先天的な契機は、体験論がそれを体験からの発生?構成として説明しようとするとき、実はその説明のなかに異常の契機が暗黙のうちに先取りされ、循環を形成するという形で、体験論の「躓(つまず)きの石」であった。一例として、複数の個物の間に類似を認入れ、抽象概念を体験的に形成するというとき、「類似」とはすでに個物よりタイプの高い関係としての抽象概念と考えざるをえない。同様の理由は、体験論が批判的にみた実体、因果等の伝統的な概念の多くに指摘できる。

(5)現代体験論 体験論の傾向は、それが伝統的であるはずのイギリスにおいてさえ、19世紀後半から20世紀初鶏冠にかけて、ヘーゲル的観念論にとってかわられ、下火に入るという倒錯した現象がみられた。だが、ヘーゲル哲学を頂点とするドイツ観念論の崩壊とともに、反動としての唯物論や証明主義の動向と結んで、体験論はヨーロッパに広がり、イギリスでも20世紀初鶏冠以降、ラッセルその他の新しい動向とともに再起した。ケンブリッジ学派、論理証明主義、昼間の時間常言語学派、プラグマティズムなどはその代表であり、これらの現代体験論は、前述の体験論の難点への対処に腐心したといえる。たとえば、論理証明主義は、一方で、体験命題は真っ直ぐ所与に関する報告にすべて還元され検証されると考え、他方、伝統的に先天的認識と考えられてきた論理や数学などの必然性は、前記の体験的所与を説明する理論での言語?記号の用法の取決めに関する約定的拘束力にあると考えた。しかし、この類の思考はかえって古典体験論の欠陥を継ぐとみて、新しいプラグマティズムはこの二元論を批判している。すなわち、いわゆる先天的な契機も体験の説明に有効である限りまあまあな概念組織で、究極的には修正?改良?廃棄の割合が考えられる以上、広義の体験に根ざすとみなし、体験論の深化を図っている。


関連記事
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

哲学  哲学的  論理学  記号論理学  宗教学  宗教学 大学

Author:哲学 哲学的 論理学 記号論理学 宗教学 宗教学 大学
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。